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Xデイ――ロケットガールズの一番長い日

 Xデイ、打ち上げ当日のレポートです。ちょっと長いですが、一気にいきます。

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 午前8時半、秋田大学構内。トラックに機材を積み込んで、能代に向かいます。

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 これは秋田放送の取材車。

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 メンバーはバスで移動します。

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 1時間ほどで能代着。

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 射点まで300メートルくらい?歩きます。

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 プレハブ小屋が本部になります。

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 テントを設営。

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 これが射点。ロケットの打ち上げにふさわしい、荒涼としたムードです。

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 事前に運び込んであったランチャー(発射台)。

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 酸化剤のボンベ。

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 測量用のコーナープリズムを設置するさぁやん。

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 風見用モデルロケット打ち上げのため、川端さん親子が射点に向かいます。

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 正午、秋田放送ラジオのレポート車が来ました。

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 ラジオでレポートするDJ UNAこと宇奈月さん。番組『まにあっく倶楽部』を通してロケットガールズを見守り、励ましてきた一人です。

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 14時50分。分離機構のテスト。

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 見守る報道陣。テストは失敗。タイマー回路を小屋に運んでえりつが調べたところ、すぐに原因がわかりました。打ち上げ予定は15時ちょうどを目標にしていましたが、少し遅らせます。

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 15時22分。再々度の分離機構テスト。成功しました。ギャラリー多すぎですが、メンバーは終始淡々と作業していました。これがどれほどすごいことか、ここで強調しておきます。

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 この日の打ち上げはロケットガール養成講座だけではありません。平行して秋大生たちのロケットも打ち上げられました。これにもいろいろドラマがあったのですが、ここでは割愛します。

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 本部前。報道陣や父兄がつめかけています。

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 ロケットガールズ母校の応援団が作った横断幕と学校紹介のボード。

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 その前に立つ機体班メンバー。

 15時50分、全員で円陣を組みました>Youtube動画

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 15時54分、射点に移動するロケットガールズ>Youtube動画

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 能代市長が駆けつけました。ロケット作りに理解のある方です。

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 ランチャーにロケットをセット。

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 ランチャー起こし。硫黄島の写真みたい。

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 16時49分、燃焼班を除いて総員退去。

 16時53分、打ち上げ。
 エンジンに点火しましたが、ランチャーに居座り気味の打ち上げになり、燃焼時間を少し損失しました。到達高度は100mくらいでしょうか。録音では想像もつかないでしょうが、ものすごい爆音です。射点の距離が近いので、迫力はH-2Aロケットと大差ありません。
 フィン(尾翼)が薄く、私はフラッターを心配していたのですが、飛翔は正常でした。
 打ち上げから9秒後に分離機構が作動してパラシュートとカンサットを放出するはずでしたが、ロケットは分離せず、そのまま湿原に落下しました。
 私の間抜けな声が入ってますが、動画でごらんください>Youtube動画
 ため息と悔し涙をぬぐって、撤収にかかります。

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 打ち上げ後、ランチャーの一部が燃えたので消火しています。

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 回収されてきた機体のエンジン部分。ランチャー居座りで噴射を浴びたせいか、機体も一部焼損しています。

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 損傷した分離機構。

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 19時半。撤収作業を終え、秋田大構内に戻って「打ち上げの打ち上げ」。

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 センター長より全員に「ロケットガール認定証」が授与されました。打ち上げ直後は泣いていたメンバーも、いまは元気。やり残したカンサットの実験を、気球から投下するなどしてリベンジする、という話も出ました。

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 工場に運ばれたロケットの残骸。

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 でも表情は明るいです。確かに、ロケットにここまで壊れるだけの運動量を与えるに至ったことは、それだけで大きな達成だと、私などは思うわけで。またやりましょうね。

 なお、現在発売中の月刊『文芸春秋』巻頭エッセイで川端裕人さんが本講座について書いています。また、打ち上げ当日タクシーで駆けつけた富士見書房編集者大槻氏による記事が、発売中の『ドラゴンマガジン』6月号ロケットガールアニメ情報ページに載っています。

X-1

 X-1、打ち上げ前日のレポートです。

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 ロケットのペイロード部とエンジン部のかみ合わせをしています。

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 接合部分。ちょっとストロークが短くて不安な感じ。

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 カンサット・キャリアを入れたところ。私はキャリアのアルミ板の加工を手伝いましたが、後で不安になりました。もしこの部分がひっかかってカンサットの放出に失敗したら、私の責任です。

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 『夏のロケット』で知られる川端裕人さんが取材にみえました。女子大生メンバーには『夏のロケット』がきっかけで宇宙開発に興味を持った人が多いそうです。

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 川端さんの娘さん。明日、本番前の風見用に打ち上げるモデルロケットを作っています。

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 デザイン班のちょことプリン。CADでロケットのマーキングを作っています。

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 マーキングを終えたロケット。

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 これはロケットガール養成講座と平行して進めている、大学生の大型モデルロケット。独創的な分離機構を考案した横田さんが最終調整をしています。

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 暗くなってから最終ミーティングをしました。班ごとの詳細なタイムテーブルが作られ、荷物の搬入や当日の作業進行を打ち合わせます。

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 ミーティング後も午後8時頃まで作業をしていました。この種のプロジェクトは前日徹夜するのがお約束なので、まずオンスケジュールと申せましょうか。

X-2

 打ち上げ二日前のレポートです。
 こちらはプレハブ小屋。
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 「ろけっとがーる養成講座作業所」なる表札が出ていました。マスコットキャラ「のしろケットちゃん」も顔を出しています。

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 中ではえりつが黙々と分離機構の電子回路を組み立て中。PICを使ったタイマーで、飛翔開始から一定時間後に分離機構の電源をオンする仕組みです。

 本日の目標は分離機構のテスト。分離機構は筑波大のチームSTEPが開発したものです(画面中央)。
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 黄色いバネを縮め、モーターの力で解放します。バネの反発力は200kgにもなり、下手をすると「指が飛ぶ」と言われています。

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 プロマネのしゅしょー(左)が分離機構に反発力をチャージしています>Youtube動画

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 チャージ後の分離機構は危険物扱い。

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 ノーズコーンまわりの工作をするりんりん(左)と柿ピー。

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 一段落してカメラの前でポーズ。

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 午後すぐに分離機構のテストをする予定が、夕方になりました。テストをどうやるか相談中。

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 会議テーブルを発射台にしてテスト開始。しかし分離機構は動作しません>Youtube動画
 あれこれ調べた結果、配線が誤っていることが判明しました。日もとっぷり暮れたところで再度テスト。今度は成功しました>Youtube動画

X-3

 間があいちゃってすみません。ロケットガール養成講座、打ち上げ三日前(X-3)のレポートです。

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 ものづくり創造工学センターの工場。一見静かですが……

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 中はロケットガールズと秋田大メンバーと取材陣でごった返しています。

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 手前でカメラを回しているのはバンキシャの神保さん。奥で取材しているのはJAERO(日本原子力文化振興財団)の月刊誌『原子力文化』の編集部の人たちです。


 この三か月で女子高生たちもすっかり板についた感じ。指導する大学生たちとのやりとりも「どうしたらいいですか?」が「こうしましょうか?」に変わってきたという。
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 ボール盤を操作するシュガー。

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 やすり掛けをするキキとグリーン。

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 塗装中のロケット。デザイン班の発想で「りんごの木」をモチーフにしています。茶色い胴体が幹で、ノーズコーンが葉っぱの緑だそうな。

バンキシャでロケットガール養成講座が

 4月15日(日)18時00分~55分、日テレ系ネットワークの真相報道バンキシャ!にて、ロケットガール養成講座のレポートが放映される予定です。
 ただしニュース番組ですので、予定変更の可能性があります。

写真撮影、班分け、そしてプロマネ誕生

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 一月七日後半。みぞれの降りしきる中、秋田大の教室に移動してまずやったことは……

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 ポスター用写真の撮影です。本講座はポスターにアニメの絵を使ったりして、一部で批判もありました。でも話題作りをして広く注目を集めないと、受講者にしか成果が届きませんし。

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 ジャンプしてみたり。

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 班分けをします。班は機体制作班、缶サット班、燃焼班、開放機構班の四つです。

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 名前はニックネームで表記します。TV取材が入っているので顔出しはありですが、念のため本名は原則として伏せることになりました。

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 最後に、このプロジェクトを統括するプロマネ(プロジェクト・マネージャー)を女子高生の中から決めました。
 なかなか決まらず、二人まで絞ってからじゃんけんで決めかけたのですが、「もうちょっと粘りましょう。プロマネこそは立候補してもらわなきゃ」という意見が出て、そのあとサッ!と手を挙げたのは「しゅしょー」。大きな拍手で迎えられました。

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 缶サットにやらせたいこと。

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 全体のスケジュール説明。

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 センター長の土岐先生がしめくくってこの日はお開きになりました。

 さて、リアルタイムではどうかというと、まもなくJAXA能代多目的実験場で燃焼試験を行います。そして打ち上げ本番は3月28日(予備日29日)。打ち上げ当日は見学ツアーもありますので、ものづくり創造工学センターのページで確認してみてください。

 最新の進捗はロケットガール養成講座blogでも語られています。先日は毎日新聞でも報道されて注目を集めました。
 あと、アニメのほうも今週の5話が森田ゆかりの打ち上げ回ですのでお見逃しなく。

手作りクラブハウスと工場見学

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 1月7日、ロケットガールズはクラブハウスの内装工事にとりかかりました。買い出し部隊はホームセンターへ。工作部隊はカーテンレールの取り付け中。

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 これは名札を作ってるんでしょうか。

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 秋田大のロケットボーイズもこき使われています。カーテン、時計、スタンド、テーブルがセットアップされました。

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 続いてものづくり創造工学センターの工場を見学します。工場はクラブハウスのすぐそば、教官室と同じ建物にあります。フードのついた白いダウンジャケット――これが秋田の女子高生の冬装備なんでしょうか。

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 スチールラックの様子。ロケットの部品がゴロゴロ置いてあります。貼り紙がいい雰囲気です。

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 工作機械の説明。これはモデリング・マシンだったかな?

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 熱心にメモを取るガールズ。

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 ハイブリッド・エンジンの固体推進剤・モーターケース・噴射ノズルが一体になった部分。燃焼後にカットして断面を調べた様子です。

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 秋山先生が指しているのは燃焼試験に使うテストベンチ。地面に横たわっている青い板は「はやぶさ2」実物大モックアップの太陽電池パドルです。

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 氷雨の中、熱心に聞き入るガールズ。ぽか~んとしているようにも見えますが、これがだんだんロケッティアの顔になってくる……ものと思われます。